大阪・中之島 レクシア特許法律事務所のブログです。

2014年2月22日土曜日

ASEAN諸国における意匠戦略

松井です。

昨日は、東京で開催されたシンポジウム「ASEAN諸国における意匠戦略-実効力のある意匠権の取得と活用をめざして-」(日本知財学会・日本弁理士会共催)に参加しました。

このシンポジウムでは、JPO、インドネシア代理人、元アップル社プロダクトデザイナー(現韓国の大学教授)の方の意匠に関するお話をお聞きしました。


この中で、ASEAN諸国における意匠出願が注目されているとの話がありました。
徐々にではありますが、ASEAN諸国の意匠出願は増えています。
(アジア全体で見た場合、意匠出願は徐々に増えていると思います。中国は圧倒的に増加。出願数が減少しているアジアの主要国は日本だけかも?)

確かに、私も、ASEAN諸国における外国意匠出願が増えているという実感を持っています。特に、タイ、インドネシア、ベトナムが多いと実感していますし、統計上も、この3カ国はASEAN諸国の中でも意匠出願数が多いです。

ASEAN諸国に意匠出願をする場合、困るのが情報が少ないということでしょう。
ネット上にある情報も正確ではなかったり、古かったりします。

私は、ASEANにおける出願方法、部分意匠や関連意匠の利用方法、図面作成方法のノウハウを蓄積してデータ化していますが、ASEANの事案を担当する多くの場合において、そのデータを更新することになります。法律は変わっていなくても運用が変わっていたり、不明確であった事柄が明確になっていたりするからです。ASEAN諸国の意匠に精通するには、実務を通して経験を積み、ノウハウを蓄積していくしか方法は無いと思います。

また、現地代理人の話を直接聞くというのは重要と、昨日のシンポジウムで改めて思いました。

5月のINTA in Hong Kongでは、ASEANの代理人にまとめて会ってこようと思います。

松井宏記


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