大阪・中之島 レクシア特許法律事務所のブログです。

2019年2月26日火曜日

意匠専門家として徳島へ(意匠出願のタイミングについて)

松井です。
先日、意匠専門家として、徳島まで初めて行ってきました。

専門家派遣事業では、日本のいろいろな場所にお呼びいただいておりますが、
今回は初の徳島です。

【徳島駅前】
ヤシの木が印象的でした。

道には阿波踊りの絵があります。


その横には阿波踊りの写真展が。さすが徳島。


ところで、意匠相談でよくお聞きする話が、製品開発と意匠出願のタイミングです。

一般的には、図面やデザインが確定した段階で意匠出願に進んでいくのがいいと思います。

しかし、会社ごとに、デザイン確定と試作品製作・発表その他作業のタイミングが異なります。

デザイン確定後、製品発表がだいぶん後の場合には、出願のタイミングをよく考えないといけません。先願主義があるので出願を急ぐ必要がありますが、デザイン確定と製品発表の期間が長いようだと、あまり早く出願すると製品発表より先に意匠公報が出てしまうリスクがあるので秘密意匠にする必要があります。

また、外国出願が必要な場合、秘密意匠が使えない国がありますので、あまり早期に出願すると日本では公報発行を遅らせることができたとしても、外国で公開されてしまうことがあります。

デザイン確定後に、デザイン変更されることもあります。関連意匠は本意匠の意匠公報発行まで(おおよそ本意匠の出願から6ヶ月程度)は出願できますので、その可能性も考慮した上で、意匠出願のタイミングを検討する必要があります。

いつ意匠出願すべきか。
実は、一般化できない奥の深い問題であると思います。
(だからこそ、意匠専門家が必要なのだと思います)

相談後、そんなことを考えながら、徳島から大阪へとバスで戻ってきました。


松井宏記

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