山田です。
知財関連の雑誌は多数存在しますが、
企業の知財担当の方に1番よく読まれている雑誌は、
「知財管理」(日本知的財産協会発行)
なのではないかと思います。
「知財管理」誌には、企業の方の様々な論考のほか、毎月何本かの判例解説が載っており、ちょこちょこ目を通しているのですが、今日、久々にバックナンバーを見ていると・・・
昨年の10月号に以下の2本の論文を発見。
『著作者の認定と職務著作の要件-漢検問題集事件-』(雨宮沙耶花弁護士 執筆)
『補償金請求権における悪意要件について-「二酸化炭素含有粘性組成物」事件-』(白井裕一弁護士
執筆)
「なんか見覚えのある事件やな」と思ってよくよく見てみると、2件とも私が担当した事件(しかも勝ったやつ)でした!
たまたまですが、自分の担当事件の評釈が2件続いて雑誌に載るなんてめったにないことなので、少し感動しちゃいました。
自分の担当した事件を、人が論じているのを読むのは不思議な気分でしたが、
「なるほど」
と思うこともあり、
「そんなところに着目するんや」
とつっこみたくなるところもあり、なかなか楽しく読ませてもらいました。
知財の業界は、他の法分野と比較して、実務家と学者との距離が近い分野だと思いますが、自分が担当した事件が、皆さんの議論の糧となり、知財法の世界のお役に立てるのであれば、実務家としてこれほどうれしいことはありません。
『知財業界は俺を中心に回っとるな!』
などと一瞬不遜なことを思ったりもしましたが、あくまで局地的な風。
これからもっともっと、知財業界に風を吹かせられるよう頑張っていきたいとつよく思いました。
追伸
「知財管理」誌には昨年松井弁理士と私が書いた以下の論文を掲載していただきました。ご興味がある方はご一読いただき、ご意見をいただければありがたく存じます。
『意匠の類否判断における各要素の検討-カラーコンタクトレンズ事件-』(2013年6月号)
執筆:松井弁理士
『欧州共同体商標の異議申立及び取消手続における「商標の正当な使用」』(2013年7月号)
執筆:松井弁理士
『歴史上の人物からなる商標の公序良俗違反該当性~北斎事件~』(2013年9月号)
執筆:山田弁護士
執筆:山田弁護士
山田威一郎
Ranking check.
にほんブログ村
にほんブログ村