大阪・中之島 レクシア特許法律事務所のブログです。

2015年4月30日木曜日

産業技術総合研究所での勤務

水谷です。

私ごとですが、4月から1年間、産業技術総合研究所(略称は産総研)の所内弁理士を務めることになりました。

数年前に京都大学での勤務経験があり、再度、公の立場となります。

原則として週1回の勤務で、関西センターを担当します。


産業技術総合研究所について、簡単にご紹介します。
産総研は、経済産業省所轄の国立研究開発法人であり、公的研究機関です。

昨年、一躍有名になった理化学研究所も同じく国立研究開発法人ですが、ウィキペディアによりますと、「規模が匹敵する理化学研究所(略称は理研。文部科学省所管)とよく比較されるが、理研は基礎研究指向でライフサイエンス分野が強く、産総研は産業技術開発・工業化研究指向で材料開発研究分野が強い特徴を持つ。」とされております。
私の担当する関西センターでは、「電池技術」、「医療技術」、「材料技術」、「情報技術」に重点を置いて研究が進められています。

産総研全体としては、私と同様な立場の所内弁理士が複数名在籍していますが、つくばセンターで勤務されている方が大半です。皆様、関東の特許事務所に所属されている弁理士と思われます。
関西センターで勤務しているのは所内弁理士は、私一人です。

所内弁理士には、産総研で生まれた技術シーズを社会での迅速な事業化につなげる「橋渡し」としての役割が求められています。

私の担当業務は、知的財産に関する幅広いアドバイス業務ですが、特許出願前の発明相談(発明の発掘、特許性評価、研究戦略など)が中心となっています。
また、特許出願前の明細書原稿や特許庁に対する応答書類などへのセカンドオピニオン、人材育成(セミナー講師)なども行います。


1年間の任期となりますが、公の立場でも社会に貢献できるよう、努めてまいります。

水谷馨也

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2015年4月26日日曜日

旅に出たくなる旅雑誌

松井です。

先日、散髪の待ち時間に、この雑誌「TRANSIT」を読んで惹きつけられました。

【TRANSIT】


創刊は2008年ですが、私は初めて見ました。
写真、文章ともによく、取材と編集が丁寧に行われているのが分かります。
特に写真右のベトナムとカンボジアの特集を見て、行きたいなぁ〜と思いました。

実は私自身、海外に興味を持ったのは、弁理士業を始めてからで、学生時代には海外に全く興味がありませんでした(よって学生時代に海外経験なし!)。

弁理士として海外案件に多く携わるうちに、海外への興味が湧いてきて、それ以来、海外への旅は好きになりました。
旅といっても、出張の空き時間に、少し足を伸ばして近隣を歩くくらいですが。。
出張の際には、各国の代理人や政府機関の方々と会って、仕事の話やプライベートの話をするのが好きです。文化の違いで何かを感じるポイントは少しづつ違うこともありますが、大まかにはみなさん同じ感情を持って働いているのが分かります。

出張といえば、私、明日から5月8日までの2週間、出張です。
東京、韓国、アメリカ・・、アメリカはサンディエゴで開催されるINTAに参加してきます。また、各国の情報を仕入れて皆様にお知らせしたいと思います。


・・というわけで、私のGWは、ずっと仕事(出張)です。。

松井宏記

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2015年4月23日木曜日

新しい商標とハーグ協定のセミナー資料の配布

松井です。

弊所は、2〜3ヶ月に1回程度、レクシア知財セミナーを開催して、
企業の皆様に知財情報を提供しています。
http://www.lexia-ip.jp/lexia_seminar_introduction.html

レクシア知財セミナーの特徴としましては、
単なる法律情報の提供にとどまらず、実務を通じて得た生きた情報を必ず提供させていただいている点にあります。

今年2月には、新商標とハーグ協定に関するセミナーを開催しました。
http://lexiapartners.blogspot.jp/2015/02/blog-post_20.html

このセミナーで使用した資料が少し残っています!

セミナー資料送付をご希望の企業知財関係者の方がいらっしゃいましたら、無料でお送りさせていただきます。
下記事項をご記入の上、メールタイトルに【セミナー資料送付希望】とお書きいただき、info@lexia-ip.jpまでご連絡ください。

会社名:
部署:
氏名:
メールアドレス:
送付先住所:

新商標も出願受付が始まり、ハーグ出願も来月13日から出願受付が始まりますので、ご活用いただければと思います。

なお、「外国商標実務」に関するセミナー資料も少し残っています。
http://lexiapartners.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html
こちらについてもご希望の場合には、その旨記載いただければと思います。

(セミナー資料送付については、数に限りがあります。無くなってしまった場合には送付できませんので、予めご了承ください。)

松井宏記

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2015年4月14日火曜日

新商標その後(公開公報発行と分析)

松井です。

本年4月1日に出願受付が開始された新商標ですが、この度、公開公報が発行されました。

経済産業省のニュースリリース
http://www.meti.go.jp/press/2015/04/20150414001/20150414001.html?fb_ref=Default

上記ニュースリリースによりますと、公開公報には、色彩のみからなる商標が151件、位置商標が76件、動き商標が27件、ホログラム商標が3件含まれているとのことです。音商標については、出願人から音声データの提出を受けてから公報へ掲載するため、4月28日以降に順次発行される予定とのことです。

こちらの別紙には、新商標(音商標除く)が出願順に掲載されています。
http://www.meti.go.jp/press/2015/04/20150414001/20150414001.pdf

出願された色彩商標の一例です。

日本の新商標の出願状況(4月1日から4月10日)と、海外の新商標の出願件数との比較は以下の通りです。



この一覧表を見ると、日本での10日間の新商標の出願が515件であったのに対して、アメリカは65年間で1233件、ヨーロッパは16年間で1043件であり、日本における新商標の関心の高さが分かります。

おそらく、日本での出願件数は、この10日間くらいがピークであり、今後は落ち着くと思いますが、欧米の例を見る限り、色彩商標は今後も出願が増えるのではないかと個人的には予想しています。

先日の日本商標協会のシンポジウムでもお話させていただきましたが、色彩商標の使用による識別力の獲得の立証については、出願商標と使用商標の同一性など難しい部分も存在すると思います。

以下は、シンポジウムでの配布資料の抜粋です。

↓ これは出願商標と使用商標の同一性が認められやすいと思いますが、


 ↓ こういう使用例はどうでしょうか。
日本での今後の審査に注目です。


松井宏記



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2015年4月5日日曜日

新商標その後(4月1日の出願状況)

松井です。

特許庁の発表によりますと、新商標の出願受付開始日である4月1日には、471件の新商標に関する出願があったようです。

出典:特許庁ウェブサイト「新しいタイプの商標の出願状況(4月1日出願受付分)」

おそらく、特許庁が見込んでいた数字よりも、大分多いのではないでしょうか。

早速、新商標を出願した会社が、ニュースリリースを行っています。

大幸薬品、『正露丸』 のラッパのメロディ音を商標登録出願
 ―法改正による「音商標」登録、4 月 1 日出願開始―

個人的に注視しているのは、色商標の出願が一番多かったことです。

色商標は、言語的要素など色以外の他の構成要素がありませんので、ほぼ確実に使用による識別力の立証が求められます。上記表に記載の183件の色商標はその覚悟をもって出願したものと思われます。
特に新商標の初期ですので、相当高いレベルでの使用立証が求められそうですが、今後の行く末、また色商標の登録1号はどの商標になるか、楽しみであります。

松井宏記


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