大阪・中之島 レクシア特許法律事務所のブログです。

2019年9月27日金曜日

【商標実務】ミャンマー新商標法その後

田中景子です。

過去の投稿で、
ミャンマー新商標法(以下、「新商標法といいます)が2019年1月30日に議会を通過したとお伝えしておりましたが、進捗について現地代理人から報告が届きました。

残念ながら、新商標法の施行のための規則がまだ完成しておらず、新商標法の施行時期は、具体的にはまだ決まっていません。

(1)現状
上記の通り、新商標法の施行のための詳細(手続、必要書類、費用など)を定める施行規則が完成していません。また、知財局もまだ完成されていないとのことでした。
現地代理人の推測では、規則作成までにさらに約5か月を要するとのことです。したがって、新商標法の施行は、来年以降にずれ込む見込みです。

(2)当面のミャンマーでの商標の保護について
従来通り、商標の「所有権の宣誓」及び「所有権登記」の申請が可能です。現地代理人によると、新商標法では、所有権登記の申請日が第一出願日としての優先権を得ることができるとのことです。新商標法の施行までにはまだ時間を要すると思いますので、同国での商標保護には、商標の所有権の宣誓及び所有権登記を申請を行うことをお勧めいたします。

以上

現地代理人:NTT IP Co., Ltd、KHINE KHINE U LAW FIRM

田中景子

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2019年9月13日金曜日

日本商標協会年次大会 in 神戸

宗助です。

先週の木曜日と金曜日、神戸で開催された日本商標協会の年次大会に参加してきました。

弊所からは、山田弁護士・弁理士、松井宏記弁理士、田中景子弁理士、私の4名が参加しました。

今年は311名の商標関係者(弁護士、弁理士、企業、学者)が参加されたようです。
回を重ねるごとに、参加者数が増加しているように思います。
海外の特許事務所・法律事務所からご参加の先生方も多くいらっしゃいました。

1日目夜の懇親会では、初めてお会いする方々や、久しぶりにお会いする方々と、楽しく、また有意義な意見交換・交流ができました。

2日目の講演会では、朝から夕方まで、みっちりと講義を受講しました。

【2日目の講演会の様子】


特許庁審査業務部商標課長の佐藤淳様によるご講演では、特許庁における商標政策の現状や、今後の取組について、統計等の資料を用いて具体的にお話をお伺いすることができました。
特に、商標出願・審査の動向については、日頃の実務とも密接に関連する内容で、大変勉強になりました。

また今年は、企業で商標業務に従事されておられる方々によるご講演を、沢山お聞きすることができました。
私たち代理人の立場からではなく、クライアントの皆さまから見た商標実務の実情をお聞きできたことは、とても大きな収穫でした。

今後の業務において、クライアントの皆さまのニーズについて、より理解を深め、クライアントの皆さまに寄り添うようなきめ細やかなサービスを提供したいと改めて感じました。

宗助智左子

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2019年9月5日木曜日

「意匠法改正の概要と求められるデザインの活用、保護の取り組み」セミナーのご案内(東京)

松井です。

技術情報協会主催の下記セミナーに登壇致します。

★ 『意匠権の取得戦略』『立体商標や新商標の活用法』『デザインのブランド化』のポイント!意匠法改正の概要と求められるデザインの活用、保護の取り組み

最初に、ユアサハラ法律特許事務所の青木博道先生が、意匠法改正の内容を説明され、
その後、私が改正意匠法の戦略的なところと、デザインとブランドが融合した保護方法についてお話し、
最後に、コカコーラの方が、コカコーラのパッケージ開発についてお話しされます。

■ 講師
1.ユアサハラ法律特許事務所 商標・意匠部 青木 博通 氏
2.レクシア特許法律事務所 代表パートナー 松井 宏記 氏
3.(株)コカ・コーラ 東京研究開発センター Principal Engineer 岩下 寛昌 氏

■ 開催要領
日 時 :2019年10月30日(水) 10:00~17:00
会 場 :[東京・五反田] 技術情報協会 セミナールーム
聴講料 :1名につき 55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕

詳細はこちらです。


松井宏記


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2019年9月3日火曜日

大阪パテントセミナー「意匠法大改正その内容と予想される実務」のご案内

松井です。

日本弁理士会関西会の主催で、毎年、「大阪パテントセミナー」がされていますが、
今年は、以下の通り、私が登壇致します。


テーマ:意匠法大改正その内容と予想される実務~デザインがブランド化する時代に向けて~
講師: 松井 宏記(弁理士)
日時: 令和元年10月19日(土)14:00~16:30
内容: 2020年、大改正された意匠法が施行されます。今回の改正には、デザインをブランドと位置付ける企業戦略を後押しする改正、具体的には「関連意匠制度の変更」が含まれており、その他保護対象の拡充、全体意匠と部分意匠の類似関係の成立など、出願戦略に関わる部分が改正されます。本セミナーにおいては、意匠法の改正内容を解説するとともに、強く広い権利の取得のために必須である関連意匠や部分意匠の使い方と改正後の予想される実務を解説させていただきます。さらに新商標の登録事例から見たデザイン(およびブランド)保護戦略についても解説いたします。
会場:TKPガーデンシティ大阪梅田
大阪市福島区福島5-4-21 TKPゲートタワービル
定員:230名

詳細およびお申し込みはこちらです。



ご興味のある方、是非ご参加ください。無料です。


松井宏記

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2019年8月22日木曜日

知的財産シンポジウムのご案内

山田です。

大阪弁護士会、大阪弁護士会知的財産法実務研究会、弁護士知財ネットが主催の知的財産シンポジウムが9月30日の午後に開催されます。

「知的財産権侵害訴訟における損害賠償の現状と課題~令和元年特許法改正と知財高裁大合議判決を踏まえて~」
日時: 2019年9月30日(月) 午後1時半~午後5時半
会場: 大阪弁護士会館 2階ホール
主催 大阪弁護士会、大阪弁護士会知的財産法実務研究会、弁護士知財ネット
http://www.osakaben.or.jp/event/2019/2019_0930.php
※シンポジウムの後、午後5時半から交流会も開催予定です。



本シンポジウムでは、弊所で原告側代理人をつとめた炭酸パック化粧料事件の知財高裁大合議判決のほか、本年の特許法改正に関し、東京大学の田村善之教授にご講演をいただきます。

また、後半のパネルディスカッションでは、弁護士、裁判官、企業の方も交えて、特許法改正及び大合議判決の意義や残された課題、実務上の問題点等に関し、議論をすることになっています。

私も企画者の1人としてかかわっており、パネルディスカッションのコーディネーターとして登壇もいたしますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。

山田威一郎

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2019年8月16日金曜日

中国深センの旅

松井です。

みなさま、お盆休みはいかがでしたか?
私は、お盆中、中国深センに出張してきました。

深センは、人口30万人の小さな漁村でしたが、1980年の経済特区指定により発展を遂げ、
現在では人口1300万人(東京都900万人)、テンセントファーウェイDJIなどのハイテク企業の本社所在地であり、中国全土から若者が集まり(人口の65%が20代、30代とか)、アジアのシリコンバレーと呼ばれています。

【深センのビル群】

 

【街中にゴルフコース!】

深センのタクシーとバスは殆どが電気自動車です。
そのためか、街にいると排気ガスをあまり感じません。
さすがハイテクの街。

【深センのタクシー】

深センでは、特許事務所、企業などでセミナーを行い、
また、オープンセミナーにも講師として参加させていただきました。
(いずれも対象は知財関係者)

【オープンセミナーの様子】


日本の意匠商標の最新実務、意匠法改正の内容について解説しました。
(参加者の方は英語でOK!とのことでしたので、英語での講演でした。)

日本で講演したときに頂く質問とは全然違う質問が多々あり、
やはり、目の付け所というか気になるところが違うと感じました。

セミナーのときや、中国の方々と知り合うときに、重要なのがWeChatでしょう。
WeChatは、日本でいうところのLINEみたいなものですが、
LINEよりもっとビジネスで使われている印象を受けました。

私も多くの方とWeChat交換しました。

セミナーでは、最初にWeChatのQRコードが示され、参加者がそのQRコードにアクセスすると、セミナー前に講師陣が作っていたグループトークに、参加者がどんどん入ってきます。
そして、セミナー後に講師と参加者間で情報交換などが行われます。
日本にはないスタイルです。

最後に、
ラッキーなことに、テンセント(Tencent)の社内を案内していただきました。
テンセントは、Google, Apple, Facebook, Amazon (GAFA) と肩を並べる巨大企業です。
WeChatやスマホアプリなどを提供する企業です。

【Tencent】



テンセント社内には、ランニングトラック、バスケットボール場があり、また、ビリヤード場多数、バドミントン場多数、その他諸々設備多数という自由な雰囲気。
成果を上げるための工夫が至るところに。
テンセントは1998年創業で、私が弁理士登録した年と同じ。。
成長の早さ、規模の凄まじさ、実感しました。

巨大企業の進化、WeChatによるネットワーク拡大、
スピード感、規模感、フレンドリー感など、
深センでは講演をした私の方が多くの刺激をいただきました。

松井宏記


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2019年8月14日水曜日

【商標実務】メキシコ商標法改正による使用宣誓の提出

田中景子です。

メキシコ産業財産法の改正(2018年8月10日施行)において、
使用宣誓に関する改正がありました。

メキシコの商標登録(メキシコを指定国とする国際登録も含む。)は、
以下の2回のタイミングで使用宣誓の義務があります。

(1)メキシコ国内登録から3年経過した時期の使用宣誓
(2)更新の時期の使用宣誓

1.使用宣誓の概要
上記(1)及び(2)の各ケースについて以下にまとめました(表をクリックすると大きくなります)。



2.留意点
使用宣誓書の不提出は、メキシコの商標権の失効を招きます。
現地代理人を介さないマドプロ出願は、特に注意が必要です。
以下、留意点です。

(1)「メキシコ国内登録から3年経過した時期の使用宣誓」の場合は、マドプロ出願が保護認容を受けている場合、2018年8月10日以降にメキシコで国内登録となっていないか((1)の使用宣誓の義務が生じていないか)、現地代理人に確認することをお勧めします。少なくとも、IMPIのウェブサイトでメキシコの国内登録日を確認することを強くお勧めします。商標登録証は、現地代理人がない場合、IMPIから発送はされませんので、ご留意ください。

(2)「更新の時期の使用宣誓」の場合は、2018年8月10日以降に、メキシコを含む国際登録の更新申請を行った場合には、WIPOから送付された更新証明書の日付から3か月以内ですので、ご留意ください。

最後に、使用宣誓に記載された商品役務のみに保護が継続しますので、使用宣誓に記載する商品役務にも注意が必要です。
可能な限り包括的に記載するのが望ましいことから、実際に使用している商品役務を踏まえ、どのように使用宣誓に記載するか、現地代理人の助言を求めることをお勧めします。

田中景子


出典:
・WIPO Information Notice No.13/2018, No14/2018
https://www.wipo.int/edocs/madrdocs/en/2018/madrid_2018_13.pdf
https://www.wipo.int/edocs/madrdocs/en/2018/madrid_2018_14.pdf
・ 特許庁ホームページ(メキシコ産業財産法の改正(参考訳)、メキシコを指定した国際登録:標章の実際に効果的な使用の宣言に係る提出要件(参考訳))
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/madrid/madrid_teiyakukoku/hyoushyou_mexico.html
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/madrid/madrid_teiyakukoku/sangyozaisanho_kaisei_mexico.html
・WIPRの記事「The consequences of the new Mexican rules」
https://www.worldipreview.com/contributed-article/the-consequences-of-the-new-mexican-rules
・WIPO日本事務所(マドプロ担当)への電話照会。


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2019年7月30日火曜日

【商標実務】中国商標法改正

宗助です。

クライアントの皆さまから、「中国における自社商標の他人による先取り出願・登録への対応」についてご相談を頂くことがよくあります。
この場合、その出願・登録に対して、異議申立・無効審判・不使用取消審判のいずれかを請求する対応がメインです。

これに関連し、既にご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、2019年4月23日に、中国の第十三回全国人民代表大会常務委員会第十回会議において、「中華人民共和国商標法」の改正を行うとの決定が下されました。

特に「使用意思のない悪意の商標登録出願について、商標局は審査の段階で拒絶をすることができ、また何人も異議申し立て、無効審判を請求することができる」と改正された点は、上記「中国における自社商標の他人による先取り出願・登録」に対して異議申立・無効審判を行う場合の根拠として、非常に有用であると考えます。

これまでは、このような「他人による先取り出願・登録」に対して決定打となるような根拠条文がなかったことを考えれば、今回の改正により、「他人による先取り出願・登録」の取消・無効に有用な根拠条文が追加されたことは、真の権利者にとって、非常に有利な改正点ではないかと思います。

使用意思がないことをどのように判断するか等、具体的な判断基準は追って決定されるようです。今後の動向を引き続きフォローアップしたいと思います。
なお、当該改正は2019年11月1日より施行されるとのことです。

弊所では、中国の現地代理人と綿密に連携・協力し、「中国における自社商標の他人による先取り出願・登録」への対応を行っております。
お困りの場合は、是非一度ご相談を頂けますと幸いです。

宗助智左子


情報出所(中国語):
中華商標協会(CTA)
http://www.cta.org.cn/ldjh/201904/t20190429_50148.html
中国商標局
http://sbj.cnipa.gov.cn/zcfg/201905/t20190528_301475.html


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2019年7月24日水曜日

【意匠実務】意匠審査基準ワーキンググループ開始

松井です。

本日、意匠審査基準ワーキンググループが開催されます。
配布資料等はこちらで見ることができます。

改正意匠法はすでに確定していますが、詳細は審査基準で決めることが多くなっています。
以下のスケジュールで開催されるようですが、各回ともに必見です。
(特に、山場は9月・10月開催の関連意匠、画像、建築物、内装かと。)

【WG 開催日と主な検討項目(予定)】
■第15回 WG(今回)
  ・全検討事項の概要
  ・基準改訂の方向性
  ・創作非容易性要件の明確化
  ・物品区分表の廃止
■第16回 WG(2019年9月頃開催予定)
・関連意匠
■第17回 WG(2019年10月頃開催予定)
  ・画像意匠
  ・建築物・内装意匠
  ・不登録事由
  ・組物の意匠・一意匠の考え方
■第18回 WG(2019年11月頃開催予定)
・報告書案
■第19回 WG(2019年12月頃開催予定)
  ・予備日(必要に応じて開催)
■意見募集手続
■第19回又は第20回WG(2020年1月頃開催予定)
  ・意見募集後の改訂点(必要に応じて開催)

今日から来年に向けて、かなりのスピードで色々なことが決まっていくと思います。
弊所でも審査基準の動向を常にチェックしていきたいと思います。

松井宏記

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2019年7月22日月曜日

【商標実務】「アディダス三本線」商標から見た欧州における図形商標の識別力

田中景子です。

欧州連合(EU)では、ご存じのとおり、欧州連合商標(EUTM)の商標登録を取得すれば、EU全域にその効力が及びます。EUTMは、EU加盟国(28ケ国)で個別に国内登録するよりも経済的で手続も簡易です。
審査は、主として識別性のみです。先行商標の有無は審査されません。EUTMでは、識別力が認められ、出願公告期間に異議申立がなければ、早く商標登録ができるメリットがあります。

一方で、EUTMの出願では、不安定要素もあります。

第1に、EUTMには、無効審判があり、無効理由は、識別力などの絶対的拒絶理由、先後願などの相対的拒絶理由の双方です。商標登録できたとしても、EU内に同一類似の先行商標権者がいる場合、無効審判を請求されるリスクがあります(ただし、無効理由のあるEUTMが5年以上登録および使用されていることを黙認していた先行権利者は、そのEUTMの商標登録の有効性を争うことができません)。

第2に、EUTMでは、識別力の判断は、EU域内の需要者・取引者を基準にします。たとえば、EU域内の一部の国のみで使用されている標章であっても、EUTMの審査で記述的商標に該当するとの拒絶理由を受ける場合があります。また、使用による識別力獲得の立証範囲はEU全域です。

最近の例では、2014年にEUTMの登録が認められたアディダス3本線の商標がありましたが、2016年にベルギーの会社から欧州連合知的財産庁(EUIPO)に無効審判が請求されて無効になりました。


アディダスはこれを不服として、欧州連合一般裁判所(General Court of the European Union)に提訴していました。裁判所は、使用証拠が登録商標と同一でなかったこと(黒の背景に白のストライプなど配色が登録商標と逆であるなど)、使用証拠はわずか5つの加盟国に関するものであることから、3本線商標は、EU全域において使用による識別力を獲得したとはいえないとして、EUIPOの無効審決を支持しました(現時点では欧州司法裁判所(ECJ)への上訴の有無は不明です)。

本件から分かることは以下の2つです。

第1に、3本線商標は、EUIPOの審査では識別力を欠くとの拒絶理由を受けずに登録となったものの、無効審判では識別力を欠き、且つ、セカンダリーミーニングも有さないとして、無効にされました。EUIPOの審査をクリアしていたとしても、無効審判で登録無効となるリスクに注意が必要です(逆にいえば、EUで使用の障害となる先行登録商標があった場合も、識別力を欠く場合、対抗措置として、無効審判を請求する選択肢があります)。

第2に、識別力が弱いと思われる商標については、EUTMにおけるセカンダリーミーニングの立証は、願書に記載された商標(「商標の説明」を含む)と使用商標の一致性の判断が厳密に行われていること、且つ、5つの加盟国だけでの立証は不足しており、EU全域の需要者の間で広く認識されていることを立証する必要があることがわかります。

本件を参考に、識別力が弱いと思われる商標のEUTM出願の場合には、権利の安定性と立証の厳密性についてご注意ください。

田中景子

資料:
The General Court of the EU confirms the invalidity of the adidas EU trade mark which consists of three parallel stripes applied in any direction:
https://curia.europa.eu/jcms/upload/docs/application/pdf/2019-06/cp190076en.pdf


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2019年7月18日木曜日

【募集締切!満員御礼!】東京開催 「意匠大改正 その内容と予想される実務ーデザインがブランド化する時代に向けてー」

松井です。

このブログ記事で案内しておりました意匠法改正に関するレクシア知財セミナーですが、
定員70名に達しましたので、本日募集を締め切りました。


みなさま、参加申し込みありがとうございました!
当日は精一杯講演させていただきます。

相談会にも多くの方に申し込みいただきました。ありがとうございます。

参加者の皆様、当日はどうぞよろしくお願いいたします。

松井宏記

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2019年7月17日水曜日

【商標実務】カナダ商標法改正

宗助です。

2019年6月17日に、カナダで改正商標法が施行されました。

今回の改正による変更点はいくつかありますが、
大きなところとしては、以下の点が変更されています。

・マドプロに加盟。
・ニース国際分類を採用。
・これまで要求されていた「出願の基礎(base)」(使用or使用意思or本国登録・使用など)が不要に。
・権利存続期間が、従前の15年から10年に短縮。

特に、「マドプロに加盟」した点は、実務への影響が一番大きいかと思います。
複数国での権利化をご希望の場合、マドプロルートによる商標出願をご希望される場合が多いです。
今後は、他の国と併せてカナダの指定も可能です。
カナダへの商標出願がより簡便に行えるようになったのは、大きなメリットと思います。

逆に、カナダ出願の際にこれまで要求されていた「出願の基礎(base)」が不要となったことで、自社商標を第三者に先取り出願されるリスクは高まる可能性があります。
特に海外で著名な商標については要注意です。
対策としては、カナダへできるだけ早期に商標出願・登録を行っておくことが望ましいです(国内外で著名な商標については特に)。

また指定商品・役務に関し、これまでは求められていなかったニース国際分類に基づく「区分」の記載が今後は要求されますので、指定商品・役務の記載の検討の際に注意が必要です。

まだ改正後間もないので、引き続き、実務において今後の動向を注視したいと思います。
実務上また新たな情報を入手しましたら、皆さまに情報共有させて頂きます。

宗助智左子

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2019年7月16日火曜日

博多で意匠実務の講師と博多祇園山笠

松井です。

先週金曜日と土曜日、博多に出張しました。
日本弁理士会九州会で、意匠実務の講師を務めるためです。
4回コースの研修で、最初の2回は私が担当講師です。

意匠の演習問題を参加者のみなさんと一緒に検討し、解説させていただきました。
講師の私も楽しい研修となりました。

先週末の博多は、博多祇園山笠のクライマックス。
法被姿の人、ふんどし姿の人が街にチラホラ。

山笠が中洲や天神のいろんなところに飾られていました。
「飾り山笠」は10メートル前後の高さがあります。圧巻!

【飾り山笠】

【サザエさん山笠】



博多の飲食店では、お店の人から博多祇園山笠についていろいろと教えていただきました。
20年ぶりくらいに天神の屋台にも行きました。(屋台の数はだいぶん減ったように思います)





来週末も博多に行きます。
2回目の演習です。関連意匠と部分意匠をみっちりやります。
九州の皆様よろしくお願いします。

松井宏記

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2019年7月3日水曜日

レクシア知財セミナー「炭酸パック化粧料事件の知財高裁大合議判決の概要と今後の知財実務に与える影響」のご案内

山田です。

先日、ご報告をさせていただいた炭酸パック化粧料事件の知財高裁大合議判決に関するセミナーを2019年7月25日(木)に開催いたします。下記をご覧いただき、是非ご参加ください(企業の知的財産ご担当者向け)。

弊所で原告(特許権者)の代理人をさせていただいた炭酸パック化粧料の発明(発明の名称:二酸化炭素含有粘性組成物)に関する特許権侵害事件(知財高裁平成30年(ネ)第10063号)に関し、本年6月7日に知財高裁大合議の判決が出され、約1億4000万円の損害賠償が認められました。
この事件は、2005年に知財高裁が設置されて以降、13件目の大合議判決ですが、特許法102条2項に基づく損害賠償額における利益額の意義、推定覆滅事由の判断基準、特許法102条3項の実施料相当額の算定手法に関する知財高裁が統一的な見解が示された重要判決です。

知的財産権侵害訴訟における損害賠償額の算定手法に関しては、本年5月10日に成立した改正特許法でも新たな規定が設けられましたが、今後の知的財産権侵害訴訟における損害賠償額を検討する上では、今回の大合議判決と改正特許法を十分に理解しておくことが必要になります。
本セミナーでは、本事件の代理人・補佐人を務めた山田威一郎弁護士・弁理士、迫田恭子弁理士から、本判決の概要と実務上の意義をご説明させていただくほか、炭酸パック化粧料の発明の概要、権利化までの手続や分割出願等の出願戦略、無効審判の対応、侵害訴訟の訴訟戦術等に関してもできる限りご説明させていただきます。

セミナーの詳細および申し込み用紙は、以下のリンク先をご覧ください。

http://www.lexia-ip.jp/pdf/49th_seminar.pdf

皆様のご参加をお待ちしています。

山田威一郎


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2019年6月30日日曜日

札幌で日韓の意匠商標最新実務とビールの注ぎ方を知る

松井です。

この週末は、札幌で開催された「APAA Japan-Korea joint design and trademark committee」に参加しました。

日本と韓国から意匠商標に関する実務家が集まり、情報交換を行いました。

札幌市時計台は、改修が終わり、綺麗になっていました。

【札幌市時計台】

会合では、私も審判を2件紹介しました。

【プレゼン中】

本会合では実務上の情報交換がメインですが、懇親も行います。
場所が札幌だけに、サッポロビール博物館に行きました。

【サッポロビール博物館】

【明治時代のサッポロビールのパッケージ】


サッポロビールの歴史について勉強させていただいた後は
お待ちかねのビールの試飲です。

【ビール試飲】

今回最も勉強になった(?)のが、ビールの注ぎ方です。
注ぎ方で、泡が全く異なり、味が全く変わります。

ビールを注ぐときは、コップを傾けていませんか?
どうもあれは違うようです。

正しくは、以下の写真のように、
コップは傾けずに一気に注ぎ、泡が落ち着く(泡とビールが1:1)まで待って、
三回に分けて注ぎ足すのが正解のようです。
(これを飲み会でやると少し引かれるかもしれませんが。。)

【これがいい注ぎ方】

【完成図】
いい泡はこんなに盛り盛りにして傾けてもこぼれません。

早速、自宅で真似してみました。
泡が全然違います。

皆様もやってみてください。
(なお、意匠商標の最新情報も、もちろん持って帰ってきています。笑)

松井宏記

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