本年4月1日に出願受付が開始された新商標ですが、この度、公開公報が発行されました。
経済産業省のニュースリリース
http://www.meti.go.jp/press/2015/04/20150414001/20150414001.html?fb_ref=Default
上記ニュースリリースによりますと、公開公報には、色彩のみからなる商標が151件、位置商標が76件、動き商標が27件、ホログラム商標が3件含まれているとのことです。音商標については、出願人から音声データの提出を受けてから公報へ掲載するため、4月28日以降に順次発行される予定とのことです。
こちらの別紙には、新商標(音商標除く)が出願順に掲載されています。
http://www.meti.go.jp/press/2015/04/20150414001/20150414001.pdf
出願された色彩商標の一例です。
日本の新商標の出願状況(4月1日から4月10日)と、海外の新商標の出願件数との比較は以下の通りです。
この一覧表を見ると、日本での10日間の新商標の出願が515件であったのに対して、アメリカは65年間で1233件、ヨーロッパは16年間で1043件であり、日本における新商標の関心の高さが分かります。
おそらく、日本での出願件数は、この10日間くらいがピークであり、今後は落ち着くと思いますが、欧米の例を見る限り、色彩商標は今後も出願が増えるのではないかと個人的には予想しています。
先日の日本商標協会のシンポジウムでもお話させていただきましたが、色彩商標の使用による識別力の獲得の立証については、出願商標と使用商標の同一性など難しい部分も存在すると思います。
以下は、シンポジウムでの配布資料の抜粋です。
↓ これは出願商標と使用商標の同一性が認められやすいと思いますが、
↓ こういう使用例はどうでしょうか。
日本での今後の審査に注目です。松井宏記
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