本日は、第22回レクシア知財セミナー「日本商標に関する近時の判決・審決を追う!」を開催しました。
約60名の方々にご参加いただきました。
講師は、レクシアの山田弁護士と私でした。
山田と私で、日本商標に関する最近の判決・審決の動きを紹介させていただきました。
具体的な講演の項目は、下記の通りです。
・識別力に関する審判決の変遷
意見書での効果的主張立証方法、事例集
・3条2項の最近の適用事例
「あずきバー事件」や「ほっとレモン」事件に見る3条2項の適用方法
・商品パッケージの保護
CTMを参考にした立体商標での商品パッケージ保護の可能性、最近の立体商標における3条2項適用の実務及びそのレベル、不競法における商品パッケージの保護
・剽窃商標に対する3条1項柱書違反の主張の実務
4条1項7号から3条1項柱書への変遷とその今後の発展予測
・結合商標の類否
各種裁判例から見る結合商標の類否判断
・商標的使用
商標権侵害要件としての商標的使用、不使用取消審判における商標的使用
・公序良俗違反の判断傾向
剽窃商標への適用、歴史上の人物名への適用、北斎事件のその是否、後発的公序良俗違反適用例
今回のセミナーは、そのような視点から、最近の事例や既存の審査基準等からしっかりとした実務の方向性を示させていただきました。
商標実務には大きな流れがあります。その流れを常に敏感に捉える必要がありますので、商標に関する審判決を紹介し、実務的対応をアカデミック視点から裏付けるようなセミナーは、これから毎年恒例にさせていただいてもいいかな!と思いました(アンケートでもご要望が大きかったですし)。
最後に、お忙しい中、ご来場いただきました皆様に御礼申し上げます。
松井宏記
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