山田です。
すでにご存知の方もいるかもしれませんが、私は実は関東出身。
実家は神奈川県の伊勢原市(最寄駅は小田急線の鶴巻温泉駅)、いわゆる「湘南」にあります。
「湘南出身の僕も、サーフズアップなんて言葉はあまり言いませんけど・・」
なんて話をしたところ、とあるクライアントの方から、
「山田さんの実家は鶴巻温泉駅の近くだと聞いていたが、鶴巻温泉は湘南なのか??」
との厳しい疑問を呈されました。
う。。。なかなか痛いところを。
というわけで、今日は、「湘南」について少し語ってみたいと思います。
関西人からすると、「湘南」といえば、モルディブやタヒチと並ぶ憧れのビーチ。
サザンやチューブの歌に出てくる遠いおしゃれな憧れのエリアのはずです。
でも、そんな「湘南」という言葉の定義は実は多義的。どのエリアまでを湘南と呼ぶかに関しては種々の見解が対立しています。
代表的な見解としては、狭義説、広義説、最広義説があります(法律の学説風に)。
狭義説とは、サザンやチューブの歌に頻繁に出てくる江の島、鎌倉、藤沢、茅ヶ崎などのエリアのみを「湘南」と呼ぶ考え方です。おそらく当該エリアの住民の方の多くはこの見解を取っていると思われます。
次が広義説。この見解は、平塚や大磯、二宮など、もうちょっと西の海に面している市町村も湘南に入れてしまえという考え方。平塚市に本拠地を持つサッカーチームが「ベルマーレ平塚」から「湘南ベルマーレ」に名前を変え、「湘南」を名乗りだしたのはこの見解によるものと思われます。
最広義説は、海に面してなくても、神奈川県の真ん中らあたりの市町村を全部、「湘南」って呼んでしまえ、という多少強引な見解です。この見解では、全く海に面していない伊勢原(わが実家の所在地)、秦野(鶴巻温泉駅が所在)、足柄なども「湘南」に含まれることになります。めちゃくちゃな見解のような気もしますが、このエリアも自動車のナンバーが湘南ナンバーなので、「行政が認めている以上、おれたちは湘南なんだ!!」との言い分がまかり通るわけです。
ちなみに、最広義説では湘南に含まれるエリアのうち、
足柄は、金太郎がクマと相撲を取っていた場所
秦野は、ラッカセイが名産
伊勢原は、大山登山と豆腐が有名
と、まったくビーチ感はゼロです。
このエリアにはサザンも、チューブも来ませんし、私が幼少時代に目にした芸能人と言えば、武田鉄也とコント赤信号くらいです。
茶髪で、色黒のサーファー風の兄ちゃんを見かけることもほとんどありません。
さらにいえば、私の母校の中学校は、山王(サンノウ)中学、英語にすると、「マウンテンキング」。学校が山に登っていく途中にあるため、校舎から海が見えてしまう始末です。
関西に来てからのこの18年間、人から、実家の場所を聞かれたときは、「俺、湘南出身なんだよね。サーフィンはしないけど・・。」と言い続けてきたわけですが、私の言っていた「湘南」とは実は最広義の湘南を意味していたわけです。
決してだましていたわけではありませんので、ご勘弁を。
山田威一郎
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