昨日は、大阪弁護士会館で開催された、「変わるデザイン保護戦略」というセミナーで、講演してきました。以前、この記事で紹介したセミナーです。
http://lexiapartners.blogspot.jp/2015/07/blog-post_27.html
私の講演テーマは、「デザイン・ブランド保護のための最新の戦略的出願方法」でした。
関連意匠・部分意匠の実務的な活用方法、新商標の活用方法と今後の審査での問題点を指摘させていただきました。新商標として出願するよりも、新規性あるなら意匠で出願すべき点、商標の中でも別の方法(図形商標や立体商標)で出願した方が登録を取りやすく権利行使をしやすいケースなども紹介しました。
たとえば、位置商標ならではの権利の取り方はあります。識別力がない単純図形などは位置も絡めた方が識別力を認められやすいと考えますので、その場合には位置商標を活用すべきでしょう。このようなケースバイケースの事案を多く紹介しました。
講演でも触れましたが、私の知るデザイナーの方々(特にフリーランスの方)は、デザインだけをしているという方は少なく、ほぼいません。ブランド戦略を含めて企業にアドバイスを行い、その結果としてデザインをしているという現状があります。
この点から考えても、これからの弁理士は、意匠と商標の両法域における十分な知識と経験、意匠と商標を組み合わせた保護の提案が求められていると考えます。
松井宏記
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