大阪・中之島 レクシア特許法律事務所のブログです。

2012年5月10日木曜日

INTA総会@Washington DC (2)


松井です。

INTA総会は、いよいよ最終日です。

最終日は、breakfastとlunchに、それぞれヨーロッパの古い友人(代理人)とミーティングしました。
古い付き合いの代理人と会うのは、とても楽しいです。お互い、仕事のやり方から家族のことまで知っているので、文化や言語を超えて話が合います。これが次の仕事のやりやすさや、互いの信頼につながります。

今回のINTA総会では、マドリッドシステム加盟国拡大の動きを感じることができました。
コロンビアはマドリッドシステム加盟への国内の障害を取り除くことができ、本年6月にWIPOに加盟書を寄託予定(コロンビア指定可能日は本年9月頃を予定)。
メキシコでも、本年4月25日に、議会が満場一致でマドリッドシステムへの加盟を認めました(メキシコ指定可能日は未定)。小生は、既にマドプロを利用している代理人として、メキシコ代理人からイロイロと実務と実情を聞かれました。
ペルーやドミニカも加盟に興味を示しているとのことです。
ブラジルは審査期間が長いため18ヶ月要件が満たせず見送り状態が続いているとの現地代理人情報あり。
フィリピンは、近頃、すでにマドリッドシステムの加盟書をWIPOに寄託しました。
このように、南米やアジアで加盟国が増えると、マドリッドシステムの有用性は更に増えていくと思われます。
特に、マドリッドシステムでは、事後指定ができますので、既に国際登録をお持ちの場合は領域拡大について検討することができます。

その他にも、新しい商標による保護可能性、検索サイトにおけるキーワード広告問題(Google adWords等)、EUにおける未登録商標問題、WIPO提供のマドリッドシステムツールの有用性(Madrid portfolio Manager, Madrid Real-time Status, Madrid Electronic Alert)など、国際的な最新の商標問題について、INTAも問題提起していましたし、小生も現地代理人と話ししました。

小生は、この総会中、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、南米、アフリカ、中東におけるレクシアと日頃付き合いのある現地代理人と会って話しました。多くの方がマドリッドシステムのこれからの発展に対して注視している印象がありました。小生ももちろん注視しています。今後は更に有益なシステムになって使用する機会がもっと増えると思われます。と同時にデメリットを把握して各国出願との使い分けも検討する必要もあります。

最後に、ワシントンDCの写真をアップします。

(ご存知、USPTO/アメリカ特許商標庁)

(古き良き、ジョージタウンの街並)

 (US Capitol)


松井宏記


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