大阪・中之島 レクシア特許法律事務所のブログです。

2014年2月17日月曜日

「知財管理」誌に自分の事件が・・

山田です。

知財関連の雑誌は多数存在しますが、
企業の知財担当の方に1番よく読まれている雑誌は、
「知財管理」(日本知的財産協会発行)
なのではないかと思います。

「知財管理」誌には、企業の方の様々な論考のほか、毎月何本かの判例解説が載っており、ちょこちょこ目を通しているのですが、今日、久々にバックナンバーを見ていると・・・

昨年の10月号に以下の2本の論文を発見。

『著作者の認定と職務著作の要件-漢検問題集事件-』(雨宮沙耶花弁護士 執筆)

『補償金請求権における悪意要件について-「二酸化炭素含有粘性組成物」事件-』(白井裕一弁護士 執筆)

「なんか見覚えのある事件やな」と思ってよくよく見てみると、2件とも私が担当した事件(しかも勝ったやつ)でした!

たまたまですが、自分の担当事件の評釈が2件続いて雑誌に載るなんてめったにないことなので、少し感動しちゃいました。

自分の担当した事件を、人が論じているのを読むのは不思議な気分でしたが、
「なるほど」
と思うこともあり、
「そんなところに着目するんや」
とつっこみたくなるところもあり、なかなか楽しく読ませてもらいました。

知財の業界は、他の法分野と比較して、実務家と学者との距離が近い分野だと思いますが、自分が担当した事件が、皆さんの議論の糧となり、知財法の世界のお役に立てるのであれば、実務家としてこれほどうれしいことはありません。

『知財業界は俺を中心に回っとるな!』
などと一瞬不遜なことを思ったりもしましたが、あくまで局地的な風。
これからもっともっと、知財業界に風を吹かせられるよう頑張っていきたいとつよく思いました。

追伸
「知財管理」誌には昨年松井弁理士と私が書いた以下の論文を掲載していただきました。ご興味がある方はご一読いただき、ご意見をいただければありがたく存じます。

『意匠の類否判断における各要素の検討-カラーコンタクトレンズ事件-』(20136月号)
執筆:松井弁理士

『欧州共同体商標の異議申立及び取消手続における「商標の正当な使用」』(20137月号)
執筆:松井弁理士

『歴史上の人物からなる商標の公序良俗違反該当性~北斎事件~』(20139月号)
執筆:山田弁護士


山田威一郎

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2014年2月8日土曜日

早や2月。今年の外部活動状況

松井です。

2014年も早くも2月上旬が過ぎようとしています。

今年に入って、なかなか外部活動状況をアップできなかったので、
以下まとめてアップしたいと思います。(私の活動状況のみです)

1.研修講師
(1)1月9日 日本商標協会 「審判制度」講師(企業や事務所の実務家対象)
商標の審判制度について、審決を多数紹介しながら説明させていただきました。


(2)1月23日 神戸デザイン塾 「デザイン分野における知財の活用」講師(デザイナー対象)
関西の若手デザイナーや企業の方中心のデザイン演習型講習。
私は、デザインにおける知財の活用についてプレゼンを行いました。
また、特定企業におけるデザイン支援をチームを作って行っており、大学の先生と共に、その成果物に対する講評もさせていただきました。
 


講演後は、デザイナーの方々との打ち上げに参加させていただき、個別にお話をお伺いしました。デザイナーの方々の知財に関する関心は高いですね〜。

(3)1月27日 日本弁理士会近畿支部 「マドプロと外国商標」講師(弁理士対象)
弁理士対象の、実務上のポイント限定の外国商標の講演。
マドプロ、CTM、アメリカ、中国、アジア各国、BRICSの商標制度について、ポイント限定で解説させていただきました。
研修後は、交流会を開いていただき、更に実務的な話(マドプロと各国出願の併用方法などなど)をさせていただきました。


(4)2月5日 弁理士協同組合 「ヨーロッパ商標」講師(特許事務所 事務職員対象)
ヨーロッパ商標、特にCTMの制度について、手続面に重点を置いて解説しました。
CTMを取り扱うにあたり知っておきたいこと、期限管理のポイント、審判決から見る手続へのフィードバックなど。特許事務所の業務のなかではCTMはマイナーな方ですが、多くの事務職員の方にご参加いただきました。


2.専門家派遣
今年に入って、3回(大阪府、福井県、奈良県)、専門家派遣事業で、中小企業を訪問して商標意匠の具体的な相談をお受けしました。
専門家派遣では、単独で企業訪問する場合もありますし、デザイナーの方と一緒に訪問することもあります。

知財に関する取り組み、知識レベルは、各社様々ですが、毎回、私も勉強させていただいております。

特に、関連意匠の効果的な利用方法について、各企業に応じた方法でアドバイスさせていただくことが多いです。

・・福井県では、東尋坊まで少し足を伸ばしました。

【東尋坊】

本業の方も、年初よりご依頼を多数いただいており、コツコツとフル回転で執務しております。ご愛顧ありがとうございます。

来週は、2月14日、15日と、
弁理士試験合格者対象の実務修習「意匠出願実務・演習」の講師を務めます。
合格者の方々と、意匠の議論ができることを楽しみにしております。

松井宏記


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2014年1月28日火曜日

世界の意匠出願動向

松井です。

今日は、特許庁の「意匠出願動向調査−マクロ調査−」の委員会に出席しました。

特許庁では、意匠出願動向調査を行い(他法域でも出願動向の調査をしています)、意匠出願動向に加えて、経済・産業の進展状況・方向性等の調査・分析を行っています。

私は、昨年度より、この出願動向調査に委員として加わっており、調査の方向性について、意見をさせていただいています。

過去の意匠出願動向調査報告(概要)は、こちらにあります。

今年度の意匠出願動向調査では、
意匠の国際登録制度であるハーグ協定について、色々な角度から分析を行い、現在の利用状況について分析を行っています。EU指定と各国との重複指定の動向、公開繰り延べの動向など、我々が知りたい情報を入手していただいています。

産業分野別や国別の意匠出願の動向についても、詳細な数字が上がっています。
国別では、出願企業のランキング、関連意匠的制度や部分意匠制度の利用状況についても詳細な数字が上がっています。

来月か再来月には、特許庁ウェブサイトで発表されると思いますので、
ご興味のある方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

(それにしても、中国企業や中国人の意匠登録数(中国登録、その他の国での登録)は、ダントツですね〜)

松井宏記


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2014年1月22日水曜日

重要なランチ会!

松井です。

レクシアでは、開設当初は月一回、所員全員でランチミーティングを行っていました。
が、所員が増えてきて、全員が集まるのも難しくなってきたので、最近は、部門ごとにミーティングなどを行っています。

今日は、意匠商標部門のランチ会でした。

場所は、堂島川沿いのフレンチレストラン。


2014年が始まって早々、内外国より多くのご依頼をいただき、意匠商標部門はフル回転中です。このような中、ランチ会は情報交換や慰労を兼ねて行います。

特に、レクシアの意匠商標部門では、各案件に対して、弁理士一人が主担当としてつき、副担当としてもう一人弁理士がつきます。これによって、弁理士二名の複数の目で多面的に案件を見ながら、類否や識別力において主観的な思い込みによる判断ミスやミスリードを防ぐ工夫をしながら事案を担当させていただいています。

よって、チーム力を高めていく必要がありますので、ランチ会はとても重要なミーティングということになります。

今日のランチ会も、和気あいあいの雰囲気の中、新人の歓迎も行うなど、とても楽しみました〜。

松井宏記


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2014年1月14日火曜日

祝!勝訴

山田です。

新年早々、レクシア設立後、最初に原告側で受任した特許権侵害訴訟の知財高裁判決(知財高裁 平成25年(ネ)第10016号)が届きました。

炭酸パックという化粧品の特許についての侵害訴訟ですが、
知財高裁は、相手方の控訴を棄却し、侵害製品の差止めと補償金及び損害賠償金 2億8859万1466円の支払いを命じる判決を下しました。

【判決全文】

【クライアントのホームページのプレスリリース】

知財高裁では、特許の有効性が主たる争点になっていましたが、
知財高裁は控訴人(被告)の主張を退け、本件特許は有効であるとの判断を示しています。また、特許成立前の補償金(2億6907万0894円)に関しては、
売上の10%という非常に高いパーセンテージの金額が認められています(それだけ高い価値を持つ特許であったということだと思います)。

特許権侵害訴訟では法律の専門家である弁護士と技術・特許の専門家である弁理士が緊密に連携し、クライアントの皆様とも協力しながら訴訟を遂行していくことが不可欠です。

この訴訟を進めていく中で、
「弁理士と弁護士が思いを1つにして戦っていく最強の知財事務所を作りたい」
という事務所設立時の思いが間違っていなかったのだと強く実感しました。

独立間もない当職らを信頼して依頼していただいたクライアントの期待に応えられたことは代理人としても非常にうれしく思いますし、よい結果を残せてほっとしています。

まだまだ継続する訴訟はたっぷりあります。これからも気を引き締めて勝ち続けていきたいと思います。

ちなみに、初期のころのブログに書きましたが・・
弊所の事務所名「レクシア(LEXIA)」は、
LEGAL × P ttorneys
の頭文字をとった造語です。
弁護士(LEGAL Attorney)と弁理士(IP Attorney)が協働することで、単なる足し算ではなく、掛け算的な効果を生んでいくというメッセージがこの名前に込められています。


山田威一郎

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2014年1月10日金曜日

新パートナーの紹介

レクシア所属の山下未知子弁理士(機械電気部門)と水谷馨也弁理士(化学バイオ部門)が、山下弁理士は昨年11月より、水谷弁理士は今年1月より、パートナーに就任致しましたので、皆様にご報告致します。

山下弁理士と水谷弁理士の略歴は、以下の通りです。

パートナー弁理士 山下 未知子
【得意分野】
国内外のソフトウェア、機械分野の特許出願・審査対応
【実績のある技術分野】
ソフトウェア、ネットワークシステム、制御システム、精密機器、画像処理、デジタルカメラ、電気、日用品、空調機など
【学歴】
2001年 京都大学工学部地球工学科卒業
2003年 京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻修了
【資格・主な職歴】
2003年から2011年 特許事務所にて知財業務に従事
2010年 弁理士登録
2011年  レクシア特許法律事務所参画


パートナー弁理士 水谷 馨也
【得意分野】
国内外の化学分野の特許出願・審査対応
【実績のある技術分野】
高分子材料、電子材料、医薬品、二次電池、太陽電池、セラミックコンデンサー、化粧品、食品、農薬、有機合成、無機合成など
【学歴】
2002年 同志社大学機能分子工学科卒業
2004年 京都大学大学院工学研究科材料化学専攻修了
【資格・主な職歴】
2004年から2012年 会社、特許事務所、大学にて知財業務に従事
2011年 弁理士登録
2012年 レクシア特許法律事務所参画

上記2名の弁理士ともに、気持ちを新たにして真摯に業務に取り組む所存でございますので、今後ともよろしくお願い致します。


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2014年1月1日水曜日

HAPPY NEW YEAR !! from LEXIA PARTNERS

HAPPY NEW YEAR 2014!
新年明けましておめでとうございます。

今年はレクシア4年目の年です。
クライアントの皆様が飛躍するとともに、我々も飛躍する良い年にしたいと思います。


駿馬のごとく、2014年の知財界を駆け抜けたいと思います。

本年も、レクシア及びLEXIA's Blogを何卒よろしくお願い致します。

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