松井です。
2012.7.9日経ビジネスです。
特集は、「今どきの産業スパイ」です。
表紙の泥棒風の人間(いわゆる産業スパイ)の特集ではなく、技術流出にテーマを当てた特集です。詳細な取材により充実した内容になっています。
技術流出は、人材流出によって起こる。日本の優秀な技術者が韓国台湾メーカーへと引き抜かれる実態を実例を元に紹介されています。特に、日本会社の方針や処遇に不満がある場合には引き抜かれ易いので、結局は、日本会社の経営に問題があるとの指摘もされています。
また、実際の企業における人材流出対策を紹介しており、人材流出に対して処遇で対策する会社、契約以外にもアクセス制限等の社内管理システムで技術流出対策を行う会社の実例が紹介されています。
知財関係者にはお勧めの特集です。
技術流出については、我々代理人からは、ノウハウの具体的管理方法、ノウハウと特許出願等との関係、秘密保持契約や競合避止契約などの内容をアドバイスさせていただくことが多いです。
特に、レクシアの法務部門には、これらの内容についてご相談を多くいただいております。技術流出の危機は現実に近くまで迫っています。対策は各社それぞれスタート地点が違うと思われますので、オーダーメイドのサポートが必要です。
松井宏記
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