昨日10月16日、第13回目のレクシア知財セミナーを開催しました。
「知財高裁大合議判決とそれに関連する下級審判決を追う!-新たな法規範に対する実務への対応を考える-」という少し固めのテーマでしたが、約90名の方にご参加いただきました。
知財高裁は、通常、1~4部の4つの部で構成されていますが、それとは別に各部から選ばれた5名の裁判官で構成される特別部が存在します。これがいわゆる「大合議」といわれるもので、実務上、法解釈上、特に重要な論点についての審理がなされます。
2005年の4月に知財高裁ができてから現在までに大合議で審理され、判決が出された事件は計5件ありますが(現在、6件目の事件が審理され11月16日に判決予定)、本セミナーでは、これまでになされた5件の大合議判決とそれに関連したその後の下級審判決や実務の動向についてご説明をさせていただきました。
○ ソルダーレジスト事件(平成18年(行ケ)第10563号事件) と補正の新規事項
担当:立花弁理士
○ 偏光フィルム事件(平成17年(行ケ)第10042号事件) とサポート要件
担当:田中弁理士
○ プラバスタチンNa事件(平成22年(ネ)第10043号事件) とプロダクトバイプロセスクレーム
担当:田中弁理士
○ 一太郎事件(平成17年(ネ)第10040号事件) と間接侵害
担当:山下弁理士
○ インクタンク事件(平成17年(ネ)第10021号事件) と消尽論
担当:山田弁護士・弁理士
セミナー後にお書きいただいたアンケートでは、大半の方から、「役に立った」とのお褒めのお言葉をいただき、今後のセミナーのテーマに関しても、貴重なサジェスチョンをいただきました。
大合議の判決に限らず、知財の実務をやっていく上で判例の理解は欠かせません。
レクシアでは、日々、最新の判例の情報をキャッチし、実務に生かすよう所内で勉強を重ねていますが、本セミナーでその一端をご紹介できたことは我々にとっても非常に有益な機会であったと思います。
本セミナーの内容が、皆様の日ごろの実務の中で、少しでもお役に立つようでしたら非常にうれしく思います。
ご参加いただいた皆様には、この場を借りまして、改めて、御礼申し上げます。
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