私は、10月16日火曜日に、日本商標協会関西支部において、「商品パッケージの保護」について講演しました。
学問的な話ではなく、実務的にどのように商品パッケージを(不正競争防止法ではなく)産業財産権で守っていくか、また、どのような登録の方法があるのかという話をさせていただきました。
特に、ヨーロッパでのCommunity Trademark やCommunity Design での事例を見て、日本で同様の方法が取れるか等の点について疑問を提起しました。
ヨーロッパにおける Get up (商品及び商品包装一体の表装デザイン)の登録事例も紹介させていただきました。
日本の部分意匠や関連意匠での登録事例を多数挙げることにより、保護の可能性について検討しました。また、形状及び色彩と色彩輪郭からなる立体商標の登録事例を紹介し、保護の可能性について検討しました。
参加者の方々からも、興味深い意見をお伺いすることができて楽しかったです。
立体商標の登録性については動きがあります。今後の登録基準については注視していく必要があります。
部分意匠や関連意匠の出願方法について"勘所"を磨くためには、常日頃から商品パッケージを見る度にシミュレーションする必要があります。また、部分意匠の登録性や関連意匠の成立性の勘所を磨くためには多数の登録例や審決例に触れる必要があります。
まだまだ、研究テーマがいっぱいです!
松井宏記
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