今日は、所内において、意匠の国際登録制度であるヘーグ協定ジュネーブアクトの勉強会をしました。
ヘーグ協定は、欧州を中心にした意匠の国際登録制度です。商標のマドプロのように、ヘーグ協定加盟国のうち、保護を求める指定国を決めて出願します。但し、マドプロのように、基礎出願や基礎登録を必要としない点が大きく相違します。
日本の加盟の方向性等については、産構審で議論されています。
【勉強会の様子】
自己指定の可否、関連意匠の可否等、不明点も多く、まだこの制度の有効性を判断するには時期尚早ですが、ユーザーフレンドリーな制度になることを望むばかりです。
また、図面の記載要件の緩和についても気になります。
【勉強会を終えて】
日本のデザインについて、効果的に外国で保護を求めるためには、関連意匠を用いた戦略的意匠出願を外国でも展開する必要がありますので、ヘーグ協定の実務がそのような方向で進化することに期待したいと思います。
ヘーグ協定の日本における取扱いの詳細が決まりましたら、また、皆様にお知らせしたいと思います。
松井宏記
Ranking check.
にほんブログ村
にほんブログ村